田中公一朗 "The Future News"

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zoom RSS 恐慌 The Second Great Depression

<<   作成日時 : 2008/10/10 22:06   >>

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経済的テーマが続きます。

恐慌を定義しておきましょう。

「市場において信用が大きく損なわれ、株式や債券が暴落し、通貨価値が安定しない状態。その結果、失業や財政破綻、金融機関や企業の倒産が増加する」

この意味で、現在は恐慌crisisです。

言葉で表現すると事態がはっきりするとも思うので、あえてそう呼んでみました。メディアはこの言葉は避けていますが、それはパニックがより大きくなるだろうという「配慮」かと推測します。

+++++++++++++++++++++++++++++

今回の恐慌の特徴は、現象の進行速度が異常に早いことにあるでしょう。加速度恐慌、とでもいえそうです。1029年の大恐慌ともまた性質を異にします。あのときも、土地バブルは起きていました(ガルブレイスの研究を参照)。

しかし、リスクの細分化という「工学」はなかったですし、また事態の進行はもっとゆっくりしていました。株価の値動きひとつとってもそうです。

大暴落1929 (NIKKEI BP CLASSICS) (NIKKEI BP CLASSICS)
日経BP社
ジョン・K・ガルブレイス


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(この本自体は、古典的なもので、その後大恐慌の研究はより進んでいます。よく知られているように、FEDのバーナンキ議長も、大恐慌が「専門」です。とはいえ、いろいろなバブルの話が出てきますからお奨め)。



自分のポジションは、市場にある程度の信頼をおきつつ、しかし市場は信用を自ら破壊してゆくことがあるので、その際は政府や国際機関が、信用を再創造する役割をもつべきである、と考えています。

財政の垂れ流しは害悪だが、しかし、市場にほとんどを任せてしまうのも害悪であるという立場、ともいえます。

市場主義者は、この状況をどう呼ぶのでしょうか? またつねに危機を望んでわくわくしている人たちも一方でいます。それもおかしな話でしょう。


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
田中さんこんばんわ。
直近では、メディアも大恐慌との比較を論じるようになりましたね。企業会計も時価から簿価へ変更だなんてもうなんでもありの感もします。私自身経済の事はうわべ程度にしか解りませんけど、もう最近の状況は複雑すぎて、予想も理解もあきらめました。直感的には、建て直しには新たなフロンティア(技術革新でも土地バブルでも同じだと思いますが)が必要で、今やその候補が何も無く、このまま恐慌状態長く深刻に続くのか、若しくは、経済学?を駆使すれば、フロンティアなぞいらず、進行も早かった分、回復も早いのか。等、さっぱり考えがまとまりませんね。私は株派なので、現状は泣きたい所ですけど、まあその辺はたかがお金。また経済ネタ期待しています。
Hiogon
2008/10/19 18:44
こんにちは。お久しぶりです。
経済学については、自分もちょっとは勉強している身として言いたくはないですが、現実をあまり理解できていません。

しかしこういう危機のときこそ、理論は進展するのです。いま、多くの経済学者が必死で考えていることでしょう。いったいなにが起こったのか、と。そしてどのような処方箋が書けるかということですね。
マルクスもケインズもフリードマン(自分は認めませんが、敬意は払っています)も、危機とともに思考を発展させました。
今日付け(10/23/2008)の記事を参照していただくと嬉しいです。
田中公一朗
2008/10/23 00:38

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