チャーチルに関する小さな話 Little Story on Intelligence

違う2冊の本で出てきた話なのでおそらく実話なのですが、いまは確認できず、記憶で書きます。本が思い出せません。またかりにフィクションであっても、現実もある種のフィクションなので同じことです。


英国、かのチャーチルが首相のころ、政治学者のアイザイア・バーリン Isaiah Berlin を昼食に呼ぼうとして、その旨を秘書に伝えたそうです。おそらくバーリンの見解を訊こうとしたのでしょう。

すると秘書は名前を聞き間違えて、ジャズなどの作曲家、アーヴィン・バーリンIrving Berlinと早とちりし、彼を招待してしまった。

英語圏の名前というのは聞き取るのは本当に難しい。ネイティヴがどうこうということではない。いろいろな出自からなり、読ませ方も多様。たとえば俳優のレイフ・ファインズのファーストネームRalphは、どう読んでもラルフでしょう。ラルフ・ローレンのラルフです。しかし、彼の場合はレイフ、と読ませる。


さて、その当日、アーヴィン・バーリンはチャーチルの横の席に着く。少し話すと、お互いに違う人物を呼んだのだということが薄々わかってくる。これはチャーチル首相の大失態です。

しかし、チャーチルも、アーヴィン・バーリンもそんな様子は微塵も見せず、お互いに現在の政治情勢を語りあい、そして昼食はなにごともなかったかのように終わったのでした。







参考 :
http://berlin.wolf.ox.ac.uk/
オックスフォード大のアイザイア・バーリン文献。日本語にも多数訳されています。

http://www.irvingberlin.com/irving_berlin/
アーヴィン・バーリン・カンパニー。アーヴィン・バーリンは、『ホワイトクリスマス』『ゴッド・ブレス・アメリカ』など幾多の有名な曲を残しています。彼はアメリカ人です。





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この記事へのコメント

ジェベル
2008年02月27日 21:24
田中さんこんばんわ。
仕事上英語で電話を受ける事が多いのですが(殆どただの取次ぎですけど)人名、地名、企業名等の固有名詞が聞き取れなくてかなり困っています。役員宛の電話が多いですので、人名は必ずアルファベットでの確認をするようにしています。ほんとに何とかならないもですかね?
田中 公一朗
2008年02月27日 23:43
外資系など、海外の人の名前は本当にむずかしいです。僕は韓国系の人の名前が覚えられないです。

重要な電話を聞き間違えてしまうと、チャーチルのようにはいかないでしょうから、αetβで確認がいいのではないかしら。相手が「目上」だと「オレの名前を(いまさら)聞くんかい」っていう雰囲気になりかねません。
ヨーロッパの人の場合は、発音とスペルの関係がないのが痛い。

でも考えてみると、日本語でも人の名前はむずかしい。漢字もある。

いや「ただの取り次ぎ」が重要なのではないですか? ただの取り次ぎなどはない。取り次ぐところがもっとも肝要なのではないですか。

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