現代中国とモンゴル帝国 Modern China and Monglian Empire

最近、歴史の見直しがかなり急激に行われています。「日本史」も「世界史」もそうです。その流れを追おうとして、歴史関係の本を読んでいます。たとえばモンゴル帝国です。

本年8月に北京オリンピックが行われます。

この北京ですが、発展のきっかけはモンゴル(元、あるいは大元ウルス)が、この地を首都にしたからでしょう。大都、という名ですね。ちなみにもうひとつモンゴルに都があり(上都)、宮廷は季節によって移動していました。

さて、そのモンゴルの遊牧民の宗教はなんだったのでしょう?


基本的にこのあたりのことはよくわからないことも多いようですが、まずはアニミズムと多神教ですね。それからチベット仏教(密教)の影響を受けています。「大元王朝」の中にも信者がいました。

つまり北京を開いた人々(「民族」ではありません)は、チベットに対して開かれていました。


モンゴルの人たちの宗教的寛容さは、イスラームの寛容さよりさらに大きかったと思われます。



そしてその800年後。

胡錦濤、中国共産党総書記は、そのチベットの弾圧政策の「成功」によって出世、いまの地位にまで上り詰めているのです。出身地は江蘇省の姜堰。長江が東シナ海に流れ込む地域です。


時は1989年。チベット「民族」は、ストラスブール合意を受け入れていて、すでに独立運動をあきらめ、自治権を手に入れることを主眼に行動していました。それにたいし、戒厳令などを行使し抑圧したのです。


「中華」から見れば、モンゴル=大元ウルスの統治というのは受け入れがたいことでしょう。中国(もともとは地名でした)が、すでに漢時代に自民族中心的な世界観を持ちはじめていました。


その世界観が、強権的な現政権に引き継がれたともいえそう。そうなるとこの問題の歴史的な継続の長さを考えると、根深いものがあるでしょう。単に「歴史の皮肉」といったものではないのです。

となると「フリーチベット」と叫ぶのもいいですが、戦略としてはゆっくりと中華思想を解きほぐし、正面から扱わない、という手も必要になるでしょう。



(参考文献)
杉山正明さんの一連の著作、「ル・モンド・ディプロマティク」


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