光のメタファー Metaphor as a Light,or vice,,,

東京、初台で「輝かしい」展示を続けるICC。今回の「ライト・[イン]・サイト」はほんとうに光に溢れている。

いまの時代というのは思想が機能していない。思想というのは決してむずかしいことではなくて、世の中を動かしてゆくキホン的な方針、というくらいの意味だ。方針が世界的にない中で、しかし人は生きてゆかなくてはならない。そういう<思想の大空位時代>なのだけれど、一方アーティストたちは、自らの「思想」をきらめかせている。
http://www.ntticc.or.jp/Exhibition/2008/Light_InSight/index_j.html


もっとも自分が啓蒙enlightenされたのは、アンソニー・マッコールの「作品」だ。
http://www.anthonymccall.com/pg4.html
この作品は、ビデオ・プロジェクターを使っているのではなくて、微細なミストに光線を当てている。実際にはこのドローイングよりはるかに小さいが、この円錐形の光線に煙が流されていて、光というのが実体として見えている気がするようになるのだ。残念ながら、この3次元の作品は画像や写真では決してわからない。見ている人は、光そのものである、円錐の表面を「横切る」ことができる。そういう特権というか稀有な体験が可能だ。
本人がインタヴューでも語っているが、ここでは時間の流れが独特であることも、本作品が時間と光の関係を形作っていることにかかわるのだろう。演劇やオペラの演出に使うときわめて効果的だと思われる。

http://www.mischakuball.com/images?id_rubrique=4
ミーシャ・クバルの、眩暈を起さないではいない作品も特異な体験になる。


光はヨーロッパの思想や宗教の隠喩として機能し続けてきた。アラブでもそうである。アラブの影響で生まれたダンテの『神曲』は、光に包まれて終わるし、ダゲレオタイプの写真や映画も、光をどう封じ込めるかにかかわる芸術であろう。イスラームではムハンマド誕生前の時代は、「暗黒の時代」と呼ばれる。などと書いていくとまったくキリがない。そのことが体感的に感じることができる。そういう作品群に満ち溢れている。




ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • プラダ トート

    Excerpt: 光のメタファー Metaphor as a Light,or vice,,, 田中公一朗 "The Future News"/ウェブリブログ Weblog: プラダ トート racked: 2013-07-07 03:57
  • プラダ 店舗

    Excerpt: 光のメタファー Metaphor as a Light,or vice,,, 田中公一朗 "The Future News"/ウェブリブログ Weblog: プラダ 店舗 racked: 2013-07-07 04:43