日本外交に対する小さな提案、「政米経中」 Chinamericapan

日本政府の外交に関して小さな、本当に小さな提案をしたい。

現在の日本政府の外交方針は一見鮮明のようでいて、実はそうではない。アメリカ重視といいながら、基地問題は先送りしている。アジア共同体構想を掲揚してみたものの、自ら能動的にその実現を図ろうという意思は見当たらない。外相会議や二国間会議はこまめにやっているがそれ以上にはならない。

提案の中身はとてもシンプルだ。


「政米経中」


がそれである。


日本の経済(ここでは「国民」経済)は、中国に依存している。さらに香港、台湾、シンガポール華人などのいわゆる大中華圏を入れるとすると、貿易額ではその半分を占めている。つまり日本経済は中国経済に依存し、また日本の消費者も中国に依存している。
また逆に、中国も沿岸部を中心には日本経済に大きく依存している。
かつて倭冦という「日本人」と明や朝鮮を出自とする、広い意味での交易・海賊集団が存在した。いまはそのまったく逆である。
中韓と日本は、経済、文化、現実的な人の交流という意味で幾千ものネットワークが出来上がっている。


しかし一方、日本政府は軍事面ではアメリカと堅く同盟を結んでいる。沖縄(琉球)における基地問題では振動がある。これは重要な問題だ。
だが、このアメリカとの関係にひび割れを起こす必要はないのではないか。


もし対米関係を悪くした場合、日本という国家は自主防衛の道を自ら選択することになる。ちょうど韓国やフィリピンが、米軍基地を陸上から追い出し、そして自らで身を守るように政策を展開させたように。

だが、それは日本という国家にとっては危険が大きすぎる道になろう。迂回路だと思ったら、そうならない、ということだろう。日本は東アジアや東南アジアから充分な信用、信頼を得ているわけでは残念ながらない。

ここでアメリカとの軍事関係をカットすると、アジア諸国は、「日本は核武装をするのか?」といらぬ心配をさせるであろう。アジアに軍拡競争が起きないとも限らない。


アメリカ軍が日本に駐留しているという状態は、たしかに独立国家の条件をクリアしていない。それはそうだ。しかしグローバル化時代であれば、網目状組織の軍事、防衛体制はよく観察されることで(各国の共同軍事演習)、単独でなにか防衛をしよう、という考え方をほとんどの国家は取っていない。


またアメリカからの視点でみれば、沖縄かどうかは別にして、「極東」、たとえば横須賀や佐世保に拠点があるというのはきわめて重要だろう。韓半島は落ち着いていない。中国は陸だけではなく海へ漕ぎ出そうとしている。


もちろんここにアメリカと中国の二国間関係、いわゆるG2が世界の大枠を決定するだろうという考え方がある。たしかにアメリカと中国の関係は密接だが、民主化問題に代表されるように、しばらくは戦略的な関係に留まる。この二国は相容れない要素を持っている。また多民族国家であるなど、ある意味で似すぎていて、一緒にやってゆくのは困難だ。

となると、中国の経済、そしてアメリカの政治や軍事、という分散体制は日本にとっては有効だろう。そしてこのニ分散体制を外交方針を表現することである。

およそこういった要旨になるはずだ。


「日本政府は、東アジアの政治、経済的な安定を心から願う。またアジアから飢餓や極度の貧困がなくなることを目指す。それには日本と中国の経済力は必須要素である。アメリカのもつ政治や軍事的な要素は、過去にアジアに諸問題を惹き起こしたとはいえ、いまはむしろ安定の一要素に転化している。それゆえ、日本は中国、アメリカともに信頼関係を持続、増強させたいと考える」


このように周囲に知らせることもまた意味をもつ。ODAによって、言わなくてもわかってくれ、という関係ではないからだ。これもまた「政米経中」政策の一要素である。

単純な提案であるし、それは当たり前でしょう、と言われるかもしれません。自覚しています。しかし、意外とそういう視点が欠けていることがあるのです。つまりアメリカを主にフォローしている人と、逆に親中国の人に二分される。両方を丹念に追っている人は少ないのです。







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