「分離日本」について Separating Japan

分離日本とはなにか?

分離日本。これは世界でいくつもある、分離主義とひとつ、と考えていいと思います。


分離日本とは「日本という国家を、統一したものとして、法、行政、経済をまとめてゆくことを止める」という政治的な動きを指します。


なぜか? なぜこういう革命的な動きを指向するのか?



もっともシンプルな答え:日本地域の潜在力を引き出すため

もう少し長い答え:日本の統治システムを小分けにし、地域の実情に応じた政治体制にする
ため

これではよくわかりにくいかもしれません。


より詳細な答え:

いままでの日本という土地全体の統治、ガバナンスシステムとして、日本という国家は有効でした。とくに明治維新以降、明治政府は藩のシステムすべてを完膚なきまでに解体し、国民国家形成に心血を注ぎました。
そのことによって、いままでに一体感のなかったたとえば津軽と薩摩は、おなじ「日本人」というより大きな枠組みに編入され、日本人であることにより強い意識、アイデンティティを見いだすようになりました。

日清日露からアジア太平洋戦争、また戦後の高度成長期まで、「日本人」として、一体感をもち、同じような経験をし、また同じ軍隊や病院で働くことができたのはこのため。企業も、労働者の出身地に拘らず、有
能な人材を登用することができました。

ここまでが1980年代でしょう。


しかし、いまや、日本地域全体に、まったく同じ、経済システム、法制度、税制、教育制度を敷いていてはうまくいきません。
日本地域は、沖縄、九州から、東海道、日本海、東北、北海道まで、実に多様性に富んでいます。住民の行動パターンや、主要な産業、嗜好、なにをとってもずいぶんと違います。
そこに一律の制度を当てはめてきたことの問題が露呈してきました。

地方自治法の改正によってずいぶん変わってきたものの、いまでも地方の中央=霞ヶ関や国政政治家への依存は強いものがあります。

この依存できる、ということが、地域の活力、人材の可能性、賦活力を奪ってきたといえるでしょう。

地方に行くとよくわかりますが、一方では東京と同じような趣味を好み、東京と同水準の生活を願っています。しかし、それは難しいのです。十分な財政的な基盤がないからです。この状態では若年層には東京が魅力的に見えます。
なぜなら大学もある、就職口も地方よりはよほどある。バイト先も多い。それで、東京や名古屋に若年層は出てゆく。場合によっては大阪にです。大阪はここのところ人口減少、2011年は微増。

こうなると優秀な人材は東京に集中します。あるいはその地方のもっとも安定した組織=県庁や市庁といった役所です。

この東京に人が集まる状況を変えよう、場合によっては打破しようというのが、分離日本のひとつの眼目であり目標です。




こう書くと必ず反論がきます。

地方都市はすでに充分に衰退していて、その衰退地域に自立や自律を求めるというのは酷すぎないか? むしろ逆に日本全体で、高齢化や年金、介護、医療といった点を補いあってゆくのが方向性として正しいのではないか、という反論です。

いろいろな地方に行ってみますが、地方には潜在的な能力が埋もれています。潜在的な力を生かそうとする動きはここ10年ほど、「地域再生」という名で語られています。
地域の人的なネットワークを生かし、その地域が室町や江戸期、明治期、昭和の高度成長期に培った技術力、文化資源、そういったものを土台にする。またそれらが消えかかっているなら、新たに掘り起こし、再興させ、その地域の強みとし、また地域の誇りにもしてゆく。

地方自治体は、そのような住民やボランティア、NGOと協働しながら、地域の人々を結びつけ、方向性をまとめ、場合によっては仲裁をする。これを東京のコンサルタントや、研究所に頼るではなく、自分たちが生まれ、住んでいる地域を活気あるものにする。

これが、地域のあるべき姿のではないでしょうか。

この最終的であり、またもっともはじめの形が、「分離日本」でありましょう。

では、肝心な経済面はどうするのか? 税金は? 議会は? 法律は? マスメディアは? というのが次の問いになるでしょう。


ここにはとても大きな可能性があるのです。また課題も当然あります。






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この記事へのコメント

ss
2013年01月23日 20:58
もっといいところに住みたい行きたい遊びたいという心が地域ならではの色を守っていこうという心を増すのではないでしょうか、これから自分の発展、冒険を楽しむ若者たちは都市へと、機会があればもっっとでかい都市にいくのでは??

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