田中公一朗 "The Future News"

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zoom RSS 逆・明治維新とはなにか?Reverse the Restoration

<<   作成日時 : 2012/02/23 14:40   >>

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逆・明治維新とはなにか? それはどうわれわれの生活を変えるのか?



明治維新。藩という名の地域が、緩い形で統合されていた幕藩体制を、明治政府という中央政府が強力に日本地域全域を統治すること、それが明治維新だった。


その逆のプロセス、つまり強力な中央政府の力を減らし、その権力を地域に分散させる。というよりも地域の自発性、創発性に権力は任せられる。つまりそれは明治維新の逆のプロセスであるということだ。それがこれからの日本地域のガバナンス。

日本という国家を解体する必要まではないだろうから、一国多制度にするということ。


さて、沖縄を含む日本という地域を、分離してゆくにあたり、考えるべきことはひじょうに多い。

___________________

法制度(刑法や商法なども含む)

治安保持の方法、主体

外交、軍事をどの程度分散するのか

経済(制度)、通貨

教育(小中から大学教育、大学院、研究所)
 これを誰がどこで決めるのか

医療(防疫も含む)

年金などの社会保障

交通(道路、港湾、航空)

マスメディアも含めた報道
____________________



これらを一気に構想するのは、実質的に不可能だし、方法として間違っている。ただし、このような統治的な要素を組み替えた事例は過去にないわけではない。

ひとつは、江戸期。それからもうひとつは、室町戦国期。そして律令時代、この3つである。

それにイギリス、イタリアを中心に、同じような分離現象は進行中。こちらの動きも参考になるだろう。



江戸期を見てみよう。

江戸時代は、海禁という管理貿易のなかで、相対的に閉鎖的な社会ではあった。そしてよく知られているように、藩という行政単位によって、ガバナンスが行われていた。もちろん、より「日本地域」全体に及ぶ政策に関しては、江戸幕府、将軍、御大が政策を管理していた。
だがとくに産業政策に関しては、藩の振興策に任されていたといえる。


また身分制度があったのではあるが、身分間の行き来は、予想外にあった。


興味深いことだが、この江戸幕府の体制は、中央で政策を仕切りながらも、地域に実質的な権力があった、という点で、当時のアメリカとよく似ている。


この時代の体制、とくに江戸初中期の体制は、参考にはなるだろう。




さて、2番めの例、室町時代から戦国時代にかけてである。

「実に複雑な時代であった」、というのがもっとも簡潔な回答だろう。権力闘争が激烈をきわめ、そのために、制度も変わり、合従連衡もあった。

とくに応永の乱から応仁の乱、それ以降は、地域が分断し、人の移動は盛んであった。商人の活動は盛んであり、朱印船貿易がひじょうに栄えた。文化的にも、東山文化以降、現在の「日本文化」と思われているものの多くがこの時代に形成されている。そして権力は武士階級が握り、宗教団体もかなりの力を持っていたといえる。



これから、逆・明治維新が起き、あるいはそれを起こす。そして中央=東京=の力が分散した場合に、最終的な到達地点としては、江戸初期と室町戦国の時代的要素、この複合になるだろう。

それからウェブというかつてない要素も考慮にいれる必要は、言うまでもなくある!


また当時にはなく、現在にある社会的な課題がある。またその反対のものもあるだろう。


+課題+

》ある程度の階級的社会になってしまいかねないので、その点をどう是正するのか。地域の政策の相互関係の調整はどのように、誰がするのか。また、地域間の移動はどうするのか。


》さらに、地域が独自に外交をはじめた場合に、「日本政府」の外交との整合性をどう取るのか。


》地域間競争が起きた場合に、その競争でうまくいかなかった地域はどのように救済をするのか




また地域ではなくて都市間の競争も一方ではある。東京とシンガポール、ロンドン、上海は競争している。企業や大学への人材の呼び込み、企業や工場の誘致、観光客の呼び込み、投資の促進、といった極めて重要な要素である。



図としてはこうなるだろう。これからの社会の構成要素は次の6つになる。平面が6つあると考えるといい。6階建て。


+++++++++++++++++++++++++++++++++++++
コミュニティー

都市

地域行政

国家

都市間連盟

超国家(EUのような国家の連合体)
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++


これがこれからのコミュニティーから東アジア、都市間のかたち。



★東京の位置づけは相対的に下降するのではない。逆に上がる。それは日本地域全体が強まるから、アジア域内では東京の重要性が上昇する。

★能力本位制になる。

★教育が重要になる。

★セーフティーネットの張り方が最大の問題になる。

★中央官僚の数は減少、仕事も減る。重要度も下がる。逆に地域官僚、NGOはキーエージェントになる。


*まとめ*
明治維新の逆プロセスが現在進行中。
目標は、江戸中期+室町戦国
個人の能力と、ネットワークが生死を握る社会になる。




■参考文献■(一部です)

徳川の国家デザイン (全集 日本の歴史 10)
小学館
水本 邦彦


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江戸期(初期)の、階級移動についてはこちら。
この本自体、秀吉の政策を徳川が受け継いだのがよくわかる。また海禁政策に入ってゆくプロセスや、朱印船貿易がなぜ問題になったのか、なども。




変革期の地方自治法 (岩波新書)
岩波書店
兼子 仁

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一国多制度。それから地域自治について。地方自治ではない。


行政の経営改革―管理から経営へ
第一法規出版
上山 信一

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慶應義塾、総合政策学部の上山信一さん。いろいろ話題の人です。当然のことですが、行政と経営は違います。上山さんはそれは百も承知です。そのうえで、どう沈滞した行政を賦活化するか、というテーマです。










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