経済は予想より安定しているのか?Silence of Economists

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エコノミスト誌は、いまは「大不況」ではなく、むしろ「大安定期」であると書いている。

たしかに、ケインズ政策を主要国で一斉に取ったことで、図表のように多くの人が予想したよりは、GDPは下がるどころか、むしろ回復の兆しがある。

しかし、この記事も書くように問題は先に延ばされただけだともいえる。

主要国での新たな300兆円弱の出費。これが直接ではないがいままさに市場をうろついている。金や砂糖類に一部向かっているが、市場規模が小さいのでなかなかこういった市場では吸収できないだろう。

となると、次なる<バブル>が一方で待ち受けている、ということだ。


あれだけ活動したヘッジ・ファンドだけれども、現在は半減したと言われている。逆にいえば解散せずに半分も残っているということだ。

向かう先は、資源、食糧、またどこかの地域だと思われる。

こういう状況の中で、経済学者、エコノミストの大方は沈黙している。

たとえば一時議論になったトービン税、ファンドへの登録制の導入、租税回避地(tax haven)の透明化、スイスや、シンガポールなどの金融機関の情報開示。


こういった政策は、バブルが不必要に拡大せず、世界のどこへでもマネーが周遊してゆくのを防止する一助になる。


しかし、政策当局も、エコノミストも、景気の浮揚を考えているのだろう。だが、景気の上昇や資源インフレは、バブルへの近道である。最短距離だ。というよりも、ほとんど同じ現象になってしまうかもしれない。


そして一方で、EUに留まるためのギリシャのように、財政規律を守らなくては、デフォルト(債務不履行)を起こしかねない国家も少なくない。


この「安定」が個人的には続いてほしい。しかし、残念ながら続かないだろう。経済学者は地獄への案内人なのか? ダンテに対するヴェルギリウスのように。


出典:
http://www.economist.com/opinion/displaystory.cfm?story_id=15127608




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  • プラダ バッグ

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