5音階から12音階へ Pentatonic is dancing in your Head


驚異的な画像を見ていただけますか? ジャズやクラシックなどで活躍し続けるボビー・マクファーリンBobby McFerrinによるものです。


どうしてこのような一見不思議なことが起こるのでしょう?

つまり誰ともあわせていないのに、みなが同じ音程を出すのです!! はじめにボビーが「予想について話題にしてみましょう」と言ってます。それで次の音というのを予想するのです。
「これは世界のどこでやっても同じようになるんだ」「神経科学の仕事を探してみたら?」というのが最後の会話。


ここで出てくる音階は、五音階ですね。ペンタトニック(Penta=5、Tonic=音階)。この音階はほとんどの民謡、歌謡の基礎に見られるものです。細かい部分はいまは煩雑になるのでスキップします。


いま世界の多くのところで演奏されたり聴かれたりする音楽の音階は、12音階です。

この変化は18世紀末から起こってきました。ヨーロッパからですね。



1オクターブを12に均等に分割するのです。ピアノでもギターでもバイオリンでもそうです。そしてこの音階システムは画期的でした。
というのも、転調が簡単にできるからです。

では、なぜそのようなシステムをそれまで使っていなかったのか?という疑問が出てくるでしょう。


それから、


どうして5音階は、誰にもまるでインストールされているかのように(動画のように)なるのか?という疑問にもつながるでしょう。


この2つの問題は相互にかかわっていますね。


しかし難しい問題がここには横たわっています。


ヨーロッパでは、転調の問題がありました。というのも、そこでは純正律という、1オクターブを均等に割らない音階を使っていたからです。調律の仕方が独特であり、特定の音階は、ある種の情感をもたらしました。しかし、均等になっていないだけに転調が困難で、調律も手間がかかる。
(現在のキーボード、シンセサイザーは純正律を出せるものがあります)。


ここである種の合理化がゆっくりと行なわれます。平均律といまでは呼ばれるものに変化してゆくのです。音と音の間を均質にする。時期的にいえばJ・S・バッハの時期です。18世紀中ごろです。


では、はじめの問題に戻りましょう。なぜ5音階があるか?


それは脳の音声認知の形態ということがあるでしょう。これがひとつ。もうひとつは、12音にしたことで、合理化は進んだのですが、むしろ音楽が貧困化し、音を聴くのに疲れやすくなったことです。


このあたりは音楽学や、神経科学でここ5年くらいでいろいろとわかってきたことがあります。


ちょうど均質で箱型、セル状の建物が生まれてくるのと期を一にして、音楽でも均質化が起こるのです。


これについては多くの学者がいま研究中のテーマであり、自分も別の視点から追っています。これは単に「不思議!」といって済ませる問題をはるかに越えています。










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