2010年、ノーベル経済学賞 Nobel Prize for Search Theory




2010年のノーベル経済学賞は、「サーチ理論」の3人。

とくに労働市場において、なぜ市場が機能しないのかについての研究です。労働のミスマッチ。もちろん人は財ではあるけれど、交換可能ではないのですね。スキルも個々に違う。

ヴィデオ中、質問に応えているのはニューヨーク・タイムスのキャサリン・ランペル記者。


この研究は直感的なものと一致して、どこが「なるほど aha」なのか、と司会のジェフリー・ブラウンに突っ込まれていますが、1970年代には、より市場(マーケット)というのは効率的だと考えられていて、なぜ労働市場だけではうまくいかないのか、と考えられていたという背景があるというのです。

いまは住宅、金融、結婚を市場としてとらえた場合に当てはめられていると記者。



後半の下記部分は現在、とくに重要かと思います。

And at least two of the three strongly emphasized the fact that we really want people to be put back to work as quickly as possible, because, the longer they're out of the labor force, the harder it is to get them back to work. They become detached from work. Their skills might deteriorate. They might be stigmatized. There are all sorts of bad things that can happen.


なるべくはやく仕事に戻ること、でないと損失がうんと大きくなる、と。

ちなみに、受賞者の1人、ピーター・ダイヤモンド教授は、連邦準備銀行FRBのボード候補になった話題が出てきます。実際経験不足という烙印を共和党からおされたのでした。

これは労働のミスマッチといえるでしょうね。彼が研究していること自体が彼に当てはまった。強力なレッドソックスファンのようですが、野球選手の市場でも当てはまる話題でしょう。


日本でもサーチ理論はその後ずいぶん研究されています。論文だけではなく、専門書もあります。



このヴィデオのトランスクリプトはこちら。
http://www.pbs.org/newshour/bb/business/july-dec10/nobel_10-11.html

クルーグマンのコメント。べヴァリッジ曲線。たしかに美しいですね。
http://krugman.blogs.nytimes.com/2010/10/11/what-we-learn-from-search-models/










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この記事へのコメント

経済学を知らない一般人。
2010年10月18日 09:02
経済学賞というのは、平和賞のようなユダヤ系有利な政治を後押しする性格の強い賞だと思います。この点で今回の受賞から、どの様な政治が計画されているのか分析して頂けると嬉しいです。
田中 公一朗
2010年10月19日 00:42
経済学賞は、位置づけが異なるでしょう。ユダヤ系かどうかは自分にはわかりませんが、政治的な意味が発生しやすい賞かと思います。

オバマ政権から見れば、このアメリカ人の受賞は悪い話ではないでしょう。失業の回復には時間がかかるという理論的研究ですから。ただし、世界的に先進国の失業が多い現在、はやく対処しましょう、というメッセージでもあるのでしょう。どう思われますか?

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